相場は1人あたり50万!?新卒採用にかかる費用とは

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新卒採用コストとは

1.新卒採用にかかる費用とは?

まず、新卒採用にかかる費用(コスト)の内訳をみてみましょう。

募集広告費

主に就職サイト(リクナビ・マイナビなど)といったWEB広告が中心です。

この広告で就職活動をおこなう学生に対して、広く募集をおこないます。

※別記事、【2018年度版】新卒就職サイトの掲載企業数まとめもご参考ください。

入社案内パンフレット

就職サイトで広く募集した学生に対して、会社の概要説明をする際に必要です。

取引先などに使用する会社パンフレットを併用する企業もありますが、仕事内容や入社後の待遇等、必要とされる内容が異なる為、採用に特化した入社案内パンフレットを制作するのが一般的です。

企業合同説明会参加費

リクルートやマイナビをはじめとした大手就職サイト運営会社が開催する新卒学生向けの企業合同説明会といったイベントに参加する際には費用がかかります。

イベント内でより学生に目立つために大きい区画を使用する場合は、追加費用が発生します。

また、前述の入社案内パンフレット以外にも、配布用の1枚物のリーフレットやノベルティーなど、学生の個人情報取得のために工夫を凝らしたプロモーションを行います。

昨今では、大型イベント以外にも学生や業界をセグメントした小規模イベントも費用対効果が高く、中小・ベンチャー企業を中心に人気があります。

自社採用サイト

興味を持った学生のほとんどが、企業のホームページを閲覧して、プラスアルファの情報を得ようとします。昨今の学生は、気になったら即スマホであなたの企業ホームページをチェックしています。定型フォーマットで構成された就職サイトでは表現できなかった自社の強みや特徴を自由に表現、主張できるのが自社採用サイトですから活用方法は無限大です。

また、情報を開示するだけでなく、自社採用サイトから直接応募を集める事もでき、外部のデータベースシステムを採用サイトに埋め込む事で、リクナビ・マイナビと連動させる事が可能になります。

会場費

新卒採用活動では、広告や合同説明会の参加で形成した母集団に対して、単独の会社説明会を実施します。

自社に説明会をおこなえるスペースが無い場合は、貸会議室などを借りておこないます。

新卒採用の時期はかぶるので、駅から近いなど人気の貸会議室は早めの予約が必要です。

採用コンサルティング費

主に、新卒採用が初年度の企業や採用担当者の実務経験が乏しい際に検討される事が多く、採用計画の立案に始まり、求める人物像、広報媒体の選定・運用、面接官トレーニング、内定者フォロー、新入社員研修と入社に至るまでをトータル提案・運用支援してくれます。サポート期間、内容、難易度等で料金が異なります。

採用アウトソーシング費

就職サイトの運用・管理、選考日程調整等をアウトソーシングする場合の費用となります。社内に人事部が無く、採用専任者も不在の企業、採用人数が多く外部労力が必要な企業は導入検討されると良いでしょう。また、新卒採用を効率化するための採用データベース管理ツールを提供しているアウトソーシング企業もあります。

動画など、その他制作物

youtubeをはじめ動画を当たり前のようにスマホで見れる時代になった昨今、学生たちは文字よりも映像で企業を理解しようとする傾向にあります。その為、会社説明会や自社採用サイトなどで、社長や先輩社員のインタビュー動画を上映するのはもちろんのこと、ビジネスモデルや事業の強み、創業から今日に至るまでの秘話など、学生の心に響く感動的な動画を流すなどして他社との差別化を図っています。

能力検査、適性検査費

新卒採用を行う企業の約8割は何かしらの筆記試験を導入していると言われています。代表的なのはリクルートのSPI検査で、各地のテストセンターで受験させる事もできますし、WEB受験も可能です。適性検査は入社後の配属資料としても使えるので、導入を検討すると良いでしょう。

その他雑費

学生に郵送する書類の作成や発送費、地方で会社説明会を実施する為の出張がある場合は交通費・宿泊費がかかります。

また、内定者フォローのための懇親会をおこなう場合などは、それらをしっかりと予算化しておく必要があります。

人的コスト

一般的には採用コストには含まれませんが、新卒採用には社内の人的コストが多く発生します。新卒採用は人事だけの仕事ではなく、企業経営の一環として捉える必要があります。就職サイトや動画制作時には社長や先輩社員の撮影が生じますし、選考にも多くの社員の協力が必要となります。

新卒採用活動には、上記の費用が発生します。

新卒採用コスト

2.新卒1人あたりの採用コスト、国内企業の平均は?

では、実際に企業が新卒採用にかけている費用総額はいくらなのでしょう?

新卒採用サイト大手の株式会社マイナビが発表した「2017年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」によると、2016年度(2017年卒)の入社予定者1人あたりに企業がかけた採用コストの平均は、46.1万円となっています。

【参考】マイナビ「2017年卒企業新卒内定状況調査」

また、採用費総額の平均は499万で、そのうちの広告費平均は212万となっていますので、新卒採用にかかる費用の約43%を広告費が占めている結果です。乱暴にまとめると平均的な企業は、「広告に年間200万かけ、それ以外に300万かけて、10名入社予定」となります。

この調査に協力している企業は新卒採用に力を入れている企業が多いと想定し、実際の相場感よりは高いと判断したとしても、新卒採用1人あたり40万~50万円の費用がかかると基準におく必要はありそうです。

<追記>

2017年8月25日のPRESIDENT Online(プレジデント オンライン)の記事では、「1人100万円でも採れない」の記事が掲載されていますが、人企業界と不人気業界、人気企業と不人気企業、大企業と中小企業で格差があり、企業同士の競争が激化している現実を伝えています。

新卒不足で「1人100万円」でも採れない
PRESIDENT Online(プレジデント オンライン)

 

3.中途採用の採用コストと比較してみる

「なんだか新卒採用はお金がかかるな。。」と印象受ける方もいるでしょう。では、中途採用と比較して考えてみましょう。

人材紹介会社を通じて、優秀な中途の人材を採用する場合、手数料の相場は年収の30%です。

例えば、年収500万円の人材を採用した場合は、150万円の採用コストがかかります。大学新卒社員の年収を250万円で設定して考えると、採用コストが1人あたり75万円かかることになります。

当然、中途採用は即戦力ですので同じ30%で考えることはできませんが、このように考えるとそれほど大きな乖離があるようにも思えないのではないでしょうか。

もちろん業界や職種などによって異なりますが、1人あたりの採用コストは、「即戦力の中途は年収の30%、新卒は50万以下でおさまり、優秀な人材が確保」できていれば、その会社の採用活動は平均よりも費用対効果が良いと言えるでしょう。

まとめ

・新卒採用には広告費をはじめとした様々な必要コストがある。

・国内企業の新卒1人あたりの採用コストは、平均約50万円。

・新卒採用にかかる費用の総額平均は499万円、うち広告費は約43%。

・コストだけ比較すると中途採用と比べて、新卒採用コストは低い。

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